思考の固定化に悩む人へ「劇的に視野広げる」コツ 「リフレーミング」でネガティブをポジティブに

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「リフレーミング」で視点を変えて物事を捉え直す

物事の捉え方を決めている枠組みを抜け出し、これまでとは違う視点から物事を捉え直すことをリフレーミングといいます。例えば、水が半分入っているコップを見て、「半分しかない」とネガティブに捉えたとしても、見方を変えれば「まだ半分もある」とポジティブに捉えることもできます。

このように、「ない」から「ある」に認識を変えるのがリフレーミングのポイントです。リフレーミングによる質問は、メンバーの持つ認識の枠組みを揺さぶるため、これまで気づかなかった新たな視点や意味が見つかります。

これにより、固定化された思考パターンを抜け出したり、行き詰まった状態を突破する手助けができます。リフレーミングは、モチベーションや自己肯定感の向上にも繋がるため、1on1だけでなく子育てや学校教育の中でも注目されている技術です。

「ネガティブ」はリフレーミングで「ポジティブ」に

 言葉のリフレーミングを使った質問

リフレーミングを促す方法はいくつもありますが、言葉のリフレーミングと、「もしも」のリフレーミングの2つの方法を紹介いたします。まずはネガティブな言葉をポジティブに言い換える言葉のリフレーミングの対話例を見ていきましょう。

メンバー:「商談が上手く行かないとすぐ落ち込んでしまう自分が嫌なんです」

上司:「見方を変えると、それだけ真剣に向き合っているということですか?」

メンバー:「まあ、ポジティブに言えばそうかもしれません」

上司:「もしそのように捉えたら、感じ方はどう変わりますか?」

メンバー:「そう捉えたら、不思議と自分の生き方に少し誇らしさを感じますね」

この例では、言葉のリフレーミングを使って「落ち込む」という言葉を「真剣に向き合う」という言葉にリフレーミングしており、それによってメンバーの自己認識も「嫌い」から「誇らしい」に変わっています。

言葉のリフレーミングによる質問の方法は、「見方を変えると、○○(リフレームされた言葉)ということですか?」と尋ねることでリフレーミングを促すことができます。ネガティブな言葉の多くは、ポジティブな言葉に言い換えられるので、言葉のリフレーミングを意識してみましょう。

次ページリフレーミングの質問例その2
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