「エジプト」現地在住・世界史講師が語る深い魅力 一度は訪れたい「世界史的絶景の宝庫」
今から5000年くらい前に、ナイル川流域が統一されてできたエジプト王国。古王国→中王国→新王国と3000年弱続き、紀元前の時代に世界の中心をなしました。古代大河文明の一つ、ということで歴史の授業をうっすらと覚えている人もいるでしょう。そんな歴史の登場人物や遺跡を、観光地をめぐるように解説していきます。
エジプト王国の発展と衰退
古王国の時代はピラミッド時代と言われ、クフ・カフラー(スフィンクスがある)・メンカウラー王の三大ピラミッドはナイルデルタの南端のギザ地区にあります。中王国の時代は、ナイル川中流域のテーベに遷都しました。テーベの都市神アモンは、エジプトの最高神で、全知全能の神とされる太陽神ラーと結合してアモン=ラー神となり、長い間信仰されました。しかし、メソポタミアからやってきたヒクソスに、一時支配されてしまいます。


















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