「近代科学はヨーロッパで生まれたというストーリーは、単に間違っているだけでなく、深刻な悪影響をもたらす」。著者は科学にまつわる欧米中心史観の根底的な見直しを主張する人物だ。
中世ヨーロッパの思索家は、古代ギリシアやローマの書物を読み、暗唱し、それについて議論するのがつねだった。
だが16~18世紀、急に自然界の探究へと向かい始める。なぜなら、新世界の植民地化に伴いアステカやインカの知識が伝来したからだ。
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