食べ放題の店で「大量に取りまくる」アリかナシか 食事を取りすぎる客に、店側はどう対応する?

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席で注文するオーダー形式の場合は、1度のオーダーにつき何品まで注文できる、と決まっている場合もある。その場合は、1度のオーダーで、1人あたり2品~3品としている店もある(2人であれば4品~6品の場合もある)。また食材の原価が高かったり、手間を要するメニューについては、1人につき1回だけオーダー可能、と制限されていることも少なくない。

客側もある程度は配慮したほうがいい

このように店側が事前に対策を取ることもできるが、食べ放題といっても、大量に取ることや、単一メニューばかりを食べることを推奨しているわけではない。

店側は、客によって食べられる分量は異なるため、それぞれにとって最適なボリュームを食べてもらい、満足してもらえるようにしているだけだ。

多量少皿ではなく少量多皿の観点から、客に食体験を広げてもらいたいと思い、さまざまなメニューを用意している。したがって、客も同じものをたくさん食べるのではなく、いろんなメニューを試したほうがよいだろう。

また、大量に取ったりオーダーしたりしてしまうと、ほかの客が食べられなくなる可能性がある。料理はあくまでもすべての客に提供しているので、ある程度はほかの客にも配慮できるとよいだろう。

ちなみに、バイキングは、自主性と協調性を養えるため、食育に最適だ。通常の給食では給食当番が配膳するが、バイキング給食では自分で考えて料理を取る。中学や高校でも、以下の観点から「バイキング給食」が実施されることがある。

※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

食べ放題 食育 バイキング

話を戻すと、大量に取ったりオーダーしたりするのは、マナーという観点でも、本人の食体験からしても、あまりよいことではない。

せっかく好きなように食べられるスタイルであるからこそ、ただ闇雲に取ったりオーダーしたりするのではなく、自分自身の食べ方や、ほかの客のことも考えながら、楽しく食事ができるといいだろう。

東龍 グルメジャーナリスト

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とうりゅう / Toryu

1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。

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