料理レシピサイトでクックパッドに挑む楽天の狙いと勝算

料理レシピサイトでクックパッドに挑む楽天の狙いと勝算

「日本一の料理レシピサイトを目指す」(濱野斗百礼[はまのともあき]・楽天執行役員メディア事業長)--ネット通販サイト大手の楽天が、売り上げ規模で2ケタも下回るクックパッドの牙城に挑んでいる。

楽天は昨年10月、料理レシピの投稿サイト「楽天レシピ」を開設、本格的にこの市場に参入した。およそ9カ月で、レシピ投稿数は累計約20万件(7月中旬)に達した。クックパッドの累計レシピ投稿数100万件にはまだまだ及ばないものの、1日あたり500~1000件の投稿を集めており、「投稿数の伸びではクックパッドを上回っていると思う」と、濱野氏は追い上げに自信を見せる。

レシピ投稿の獲得で楽天が武器にしているのが、「楽天スーパーポイント」だ。楽天ではレシピやそのレシピに対する書き込みなどの投稿に対してポイントを付与する。クックパッドが投稿者の“表現欲”のみに依存するのに対し、“実利”もプラスすることで、投稿を促進するワケだ。楽天市場で培ったポイント販促のノウハウを生かし、定期的に、ポイント付与数を増大させるなどのキャンペーンも展開し効率的にレシピを集める。

「ポイント目当てで質の低い投稿が増えるのでは、との声もあったが、想定以上にレシピの質は高い。また、24時間体制で投稿の監視も行うなど、質の向上にも努めている」(濱野氏)。

楽天が料理レシピサイトに目を付けたのは、主力の楽天市場との親和性が高いとみたからだ。楽天市場のメインの利用者層は、主婦をはじめとする女性層。とりわけ近年は日常的な食材・用品の販売にも力を入れており、ますます主婦層の利用が伸びている。

楽天は、インターネットのメディア系サービスとしては、傘下にポータルサイトのインフォシークを保有する。しかしながら、ニュースや経済情報、地図など一般的なポータルサイトのサービスでは、どんなにがんばってもヤフーやグーグルの二番煎じの域を出られない。現在、メディア系サービスでは、独自性が出しづらかったり、技術開発負担が重いコンテンツやサービスをリストラする一方で、自社の強みを生かせる分野に絞ってサービスを強化しているところだ。その強化分野の一つが、レシピというわけだ。

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