都の学校カウンセラー「250人雇い止め」の衝撃 学校や保護者から評価高く、経験豊富なSCが…
真っ先に口にしたのは子どもや保護者のこと
「あの子に何て言おうか、あのお母さんにどう説明しようか、年度末で忙しい先生にうまく引き継ぎができるだろうか。正直、頭の中はそのことでいっぱいです」
3月5日、東京・霞が関の厚生労働省で、都のSCたちによる雇い止め撤回などを求める記者会見が開かれた。会見終了後、大勢の記者が追加取材のため、SCが加入する労働組合の担当者を取り囲む。当事者の1人山口ゆきのさん(仮名、50代)は人いきれから逃れるように壁際に立つと、そっとジャケットを脱いだ。緊張がほどけ、少し疲れた表情。そして真っ先に口にしたのは、3月末で別れなければならない子どもや保護者、教師たちのことだった。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら