「会うことに疲れた」35歳女性が陥った"婚活うつ" 「頑張った人が報われるとは限らない」のが現実

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あるとき、ますみがため息まじりに言った。

「皆さん、本気で結婚したいのでしょうか? 婚活をなめていますよね。もう婚活することに疲れてきました」

そんな愚痴をこぼしながらも、休むことなくお見合いを続けていたのだが、年明けからますみの仕事が繁忙期に入った。仕事が忙しい中でもお見合いを続けていたのだが、先日、荒々しい口調でこんな連絡をしてきた。

「この間、お見合い成立した方、こちらが日程出ししているのに、お返事はまだですか。あと、交際に入ったこまつさん(仮名)ですが、こっちは忙しい合間に連絡して会う努力をしているのに、まったくやる気が感じられない。本当に腹立たしい。いい加減にしてほしい。交際終了にしてください。もうやってられない!」

仕事が忙しいとどうしてもストレスが溜まる。そんななかで、お見合い日程を相手が出してこないと、ストレスの2乗。デートの日程がなかなか決まらないと、ストレスの3乗。そして爆発をする。

そうなると気持ちも言葉遣いも荒くなるし、行動も投げやりになってくる。“このまま婚活を続けていても、結婚相手には一生出会えないのではないか”という気持ちになる。

自分の頑張りを相手にも求める

相手を腹立たしく思ってしまうタイプは、努力家が多い。「自分がこんなに頑張っているのに、相手は何をしているのか」「忙しい時間をやりくりしてなんとか会おうとしているのに、なぜ日程を出してこないのか」

こうしたタイプは、自分の頑張りと同じ量の頑張りを相手に求めるのだが、相手は自分とは別人格なのだから、期待しないほうがいい。動けないと思ったら、さっさと交際終了を出して、ストレスの原因となる相手との関わりを断つことだ。

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婚活がうまくいかない日々が続くと、何が正解なのか、何が間違っているのかがわからなくなってしまう。それが婚活うつになる要因だ。

そんなときは、突き詰めて考えずに、いったん力を抜いて、今の状況や気持ちをリセットしてみてはどうか。

ただ1つ言えることは、いつ結婚相手に出会えるかわからないのが婚活なので、出会いをやめてしまったら結婚は遠のく。地道な出会いの努力が結婚への最大の近道なのは、忘れないでほしい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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