米ナスダック市場、一時史上最高値を更新 経済指標追い風、金利上昇への警戒緩む
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 18日の米国株式市場は続伸。ナスダックは終値で最高値を更新したほか、株価指数は軒並み1%程度かそれ以上値上がりした。強い経済指標を手がかりが買いが優勢となった。
ダウ工業株30種<.DJI>は180.10ドル(1.00%)高の1万8115.84ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は68.07ポイント(1.34%)高の5132.95。
S&P総合500種<.SPX>は20.80ポイント(0.99%)高の2121.24。
ナスダック総合指数は一時、5143.316まで上昇し、2000年3月10日に記録したそれまでのザラ場ベースでの最高値を超えた。
この日発表された経済指標のうち、5月の消費者物価指数(CPI)はガソリン価格の急上昇に押し上げられ、過去2年強で最大の伸びとなった。また週間新規失業保険申請件数は大きく減少。フィラデルフィア地区連銀の6月の製造業業況指数は6カ月ぶりの高水準に上昇した。
ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ株式ストラテジスト、ジョン・マンリー氏は「経済の成長が一段と明確になり始めている」と述べた。
同氏は米連邦準備理事会(FRB)のハト派と受け取られている姿勢や、前日の連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した経済見通しが、引き続き株式を支援すると指摘。「FRBは政策金利の引き上げを非常にゆっくりとしたペースで進めるだろう」と話した。
セクター別では、S&P総合500種主要10業種のすべてが上昇。S&Pヘルスケア株指数<.SPXHC>は1.5%上がった。
個別銘柄では、上場初日の取引となったウェアラブル端末製造のフィットビット<FIT.N>が一時、公開価格の20ドルを大きく上回る31.90ドルまで上昇、終値は48.4%高の29.68ドルだった。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約62億株で、今月これまでの平均の59億6000万株を上回った。
騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ2062で下げ1015(比率は2.03対1)、ナスダックは上げ1949で下げ833(2.34対1)だった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 18115.84(+180.10)
前営業日終値 17935.74(+31.26)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 5132.95(+68.07)
前営業日終値 5064.88(+9.33)
S&P総合500種<.SPX>
終値 2121.24(+20.80)
前営業日終値 2100.44(+4.15)
*内容を追加しました。
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