そして1年後の2024年2月19日、BYDは秦PLUSの2024年モデルを発表して再び業界に衝撃を与えた。希望価格を2023年モデルより2万元引き下げ、PHV版を7万9800元(約166万円)から、EV版を10万9800元(約229万円)からとしたのだ。
すると同日、複数の競合メーカーが追随値下げを発表した。上汽GM五菱はPHVの「五菱星光」の希望価格を6000元(約13万円)下げて9万9800元からに、長安啓源は同じく「A05」を1万1000元(約23万円)下げて7万8900元(約165万円)からに、哪吒汽車はEVの「哪吒X」を2万2000元(約46万円)下げて9万9800元からに変更した。
エントリークラスもEV・PHV急増
さらに翌2月20日には、吉利汽車もPHVの「帝豪L」の追加モデルを発表。メーカー希望価格を8万9800元(約187万円)からとし、それまでの最廉価モデルより2万元安くした。
上述の車種はいずれも、メーカー希望価格が8万~10万元(約167万~209万円)の価格帯に属している。中国汽車工業協会のデータによれば、中国の自動車市場におけるこの価格帯の乗用車の販売台数は、2023年は(エンジン車を含めて)210万8000台だった。
そのうち、エンジン車の販売台数は165万台と全体の8割弱を占めたが、前年比では5.4%減少した。これに対し、EVとPHVの販売台数は合計45万8000台と、前年比43.7%増加。エントリークラスの市場でもEVやPHVへのシフトが急速に進んでいる。
(財新記者:戚展寧)
※原文の配信は2月20日
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