お酒飲んで「夕方から絶好調の人」の危ない兆候 夕方は調子がいいが、翌朝になると体調一変

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退社時間が近づくにつれお酒のことが頭に浮かび、家に帰り着くのを待てず、駅からの帰路や途中の公園で缶酎ハイをプシュッ!と開けてしまうという話も患者さんからよく聞きます。

多くの人が、「家に帰ってくつろいでから飲もう」「歩きながら飲むと変な人と思われる」と考え、飲みたい気持ちをとりあえず我慢します。それができず、飲みたい気持ちに流されて飲んでしまうというのは、依存度が高いかなり危険な状態です。

好きなものを我慢するつらさを感じながらも、我慢で行動を抑えられるかどうかは、お酒とうまく付き合っていくための大事なポイントです。

「夕方からが絶好調」という人は、危ない

日中は体調も仕事の調子もいまひとつで、周囲から見ても覇気がないのに、終業後飲み始めると「絶好調!」という人がいます。こういう人は、実は軽い離脱症状にあることが考えられます。

離脱症状とは、アルコールが体から抜けていくときに起こる不快な症状のことで、頭痛、イライラ、吐き気などをともないます。手が震える(振戦:しんせん)という症状は、みなさんよくご存じでしょう。

そのほかにも、微熱、眠れなくなる、寝汗をかく、食欲がない、脈が速くなるといった代表的な症状があります。

こうした症状が飲酒後、最短だと6時間ほどで現れます。そのつらい状態が、お酒を飲むと改善されるのです。いわゆる「迎え酒」ですね。

お酒を飲み始める夕方の5時、6時くらいが一番調子が良く、絶好調。11時、12時くらいまで飲んで、翌朝、起床したあたりからどんどん具合の悪さを感じるようになります。もちろん、絶不調で日中はパッとしないのですが、夕方が近づくにつれて気力を取り戻し、飲み始めると急にイキイキし始めるわけです。

飲酒ガイドライン
(図:本書より引用)
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