名選手の「テスト入団」山あり谷あり人間ドラマ 沢村賞の西本聖や"平成の怪物"松坂大輔など

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松坂大輔
“平成の怪物”の異名をとった松坂大輔も、ソフトバンクを自由契約になった直後の2018年1月に中日にテスト入団している(写真:東京スポーツ/アフロ)

テスト入団というと、無名の選手を連想するファンも少なくないはずだが、時にはドラフト1位で騒がれて入団した甲子園のヒーローやプロでトップクラスの実績を残した名選手も、さまざまな事情から受験することもある。そんな山あり谷ありの人間ドラマを紹介しよう。

巨人への復帰をはたした西本聖

通算165勝を記録し、最多勝や沢村賞も手にした実力者なのに、37歳になって、古巣・巨人にテスト入団したのが、西本聖だ。

当記事は、AERA dot.の提供記事です

1993年、中日を自由契約になり、オリックスと契約した西本は、5勝5敗の成績を残したが、「5勝したらプラス1000万円」という口約束があったにもかかわらず、オフの提示額は、現状維持の3000万円だった。

契約交渉はもつれ、12月に再び自由契約になった西本は、尊敬する長嶋茂雄監督が復帰した巨人で「最後は終わりたい」と熱望。翌94年2月の宮崎キャンプで入団テストを受験し、3度のテスト登板を経て、合格をかち取った。

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