また、日本でもおなじみの安全運転支援システムHonda SENSINGも標準装備されており、もちろんアダプティブクルーズコントロール(ACC)も採用されている。アメリカのハイウェイは日本の高速道路ほど車線がくっきりしておらず、ところどころ薄れたり、実線なんだか破線なんだかわからなかったりすることもしょっちゅう。それでもフロントカメラの性能は優秀で、破線もしっかり認識するほか、ほかのクルマがとなりの車線から割り込んでくる際の減速制御も上手だ。これならば雪山で遊んだ帰路も安心だろう。
トレイルスポーツの燃費は市街地18mpg(約7.65km/L)、高速23mpg(約9.77km/L)、混合20mpg(約8.50km/L)と発表されている。今回はロサンゼルスを起点にラスベガスやサンディエゴなど、総走行距離にして850マイル(約1368km)以上は走ったが、平均燃費計の値は19.1mpg(約8.12km/L)を示していた。公表燃費と実燃費の乖離が少ないことにも驚くが、撮影機材などを積んでの移動だったので、まあこんなところかなという印象だ。
王道SUV、買うなら並行輸入か?
インテリアの質感は高く、ラゲッジルームも広い。スペーシャスで、ファミリーカーとしての資質が高いことが支持されてきた伝統を、現行パイロットもしっかり引き継いでいる印象である。個人的な意見としては、4世代にわたる歴代パイロットの中で、現行モデルは最もハンサムだと思う。奇をてらわず、SUVの王道を追求したスタイリングは出色の出来だ。
メーカーが日本に導入するのを期待するというより、並行輸入してでも人との違いを味わいたい。現行パイロットは、そういった人にこそおすすめしたくなる生粋のアメリカンSUVである。
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