「アイドルをやるまでは、いろんなことが全部中途半端に終わってて、諦めが早かったですね。諦めグセがすごかったです」
誰しもが何かやっていたことを続けられずに中途半端に投げ出した経験が一度や二度あるだろう。
ヤギヌマも、アイドルを始めるまで、いや、今の形にいたるまではそんな中途半端な人間だった。中学で柔道部に入り打ち込むも卒業と同時に辞めた。空手も習っていたが黒帯をとる前に辞めた。
高校時代は何をするわけでもなく、バイトをしてカラオケに通う日々だった。とにかくカラオケにはまっており、2~3時間歌いっぱなし、そんな毎日を過ごしていた。
「セルフプロデュースの初期にまだオリジナル曲がなかったころ、カバー曲を歌っていたのですが、ステージングの原型はこの頃のカラオケですね。なんかイスから落ちてあざができるくらいはしゃいでました(笑)」
「きゃりーぱみゅぱみゅ」に憧れた高校時代
そんなヤギヌマは、カラオケで歌うことは好きだが、あくまでそれは遊び。本人の心は原宿にあった。
当時、ものすごく影響を受けたのが「きゃりーぱみゅぱみゅ」。彼女のファッションや生き方に憧れ、自身もカラフルなファッションに身を包み原宿を歩いていた。
「右足ピンク、左足水色みたいなファッションで歩いてましたね。ファッション誌とかのカメラマンから声かけられないかな、みたいな感じで原宿にいましたね~。声かけられることなかったんですが……」
そして高校卒業後は、声優の養成所に通い始めた。高校時代に遊んでいた友達にアニメ好きが多く、その影響を受けた。ヤギヌマ自身も映画が好きだったこともあり、洋画の吹き替え声優になろうと思い立った。
「2年間通いました。発声練習とかセリフ読みやダンスとかもあって。でも最終的に事務所に所属するためのセレクションがあるんですけど、それに落ちちゃって。結局それで諦めました」
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