変態ではない!女装生活は「男性の解放」だ

マッチョな俺に、さようなら

興味深いのは、女装をやめて男性に戻るや、女装時代を知る女友達は距離を置き、行きつけのレストランのウェイターは気軽に声をかけてくれなくなるところだ。男であり女である存在から「単なる男」になったと周囲は落胆する。

女装は自由になるツールである一方、所詮、男社会の枠組みの中での一時避難にすぎないのである。「女性の解放」という言葉をよく聞くが、男性の解放はどうなっているんだ? 男が古臭い役割を自ら捨てたとき、それはいったい女性にどんな影響を与えるのだろうか。著者は思考を巡らせる。

目次だけでは啓蒙される気が起きないけれども・・・

上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

タイトルと表紙からは想像できないほど示唆に富んでいるが、本質的には読みながら腹を抱える本である。目次を眺めれば明らかだ。

「初めてのストッキング」「初めてのおっぱい」「初めてのむだ毛剃り」「初めての婦人科検診」「初めての女子会」などなど。目次だけではまったく啓蒙される気が起きない。

実際、男と女のオーガズムについて考えたり、クラブでナンパされたり、夜道に暴漢に襲われたり、危険な目に遭いながらも女装を全力で楽しむ姿を生き生きと描いている。それだけで梅雨の鬱屈とした気分を吹き飛ばしてくれて、こちらも元気が出てくるではないか。

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
  • ブックス・レビュー
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
衝撃!住めない街<br>自然災害・人口減を甘く見るな

東京・江東5区や川崎など、首都近郊でひっそりと「住めないエリア」が広がっています。近年の大規模災害で補修が追いつかないところに、人口減少、インフラ老朽化などが重なり、苦悩する街。その現実と、日本人の「住まい方」を考えます。