ビットコインが危機から何度も復活する理由 アメリカでビットコイン現物ETFの上場承認
※2 FTXショック……世界最大規模の暗号資産取引所であるFTXグループが、1兆2000億円を超える負債を抱えて破綻した事件
金融機関および機関投資家の本格参入
2024年1月10日にアメリカでブラックロックを含む複数の金融機関が手掛けるビットコイン現物ETFが承認されました。ビットコイン現物ETFとは、ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(ETF)のことです。
この承認により、アメリカでは、証券会社の証券口座を通じて売買できるようになりました。直接保有することが難しかったビットコインに投資しやすくなるため、幅広い投資家層が暗号資産市場へ参入すると考えられています。取引初日の出来高は合計で40億ドルを超えたと報じられており、ビットコインの価格も一時700万円台まで上昇しました。
市場でビットコインの現物ETFが相場を押し上げるきっかけになると見られている理由は、金のETFが2004年に初めて承認されたときも、その後に価格が大きく上昇したためです。それから約20年が経った現在、金の価格は当時から約5倍となる1オンス=2000ドルを超えて推移しています。金と似た性質をもつビットコインも、ETFによって価格が大きく上昇し、中長期的には今よりも高い水準で安定して推移する可能性があります。
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