ビットコインが危機から何度も復活する理由 アメリカでビットコイン現物ETFの上場承認

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ビットコイン現物ETFが注目される裏では、暗号資産規制の施行に合わせて金融機関による暗号資産関連事業への参入が進んでいます。香港ではイギリスに本店を置く世界最大級の銀行HSBC(Hong Kong and Shanghai Banking Corporation)が、顧客向けにビットコインとイーサリアムの取引提供を開始し、暗号資産カストディやデジタル資産プラットフォームの立ち上げにも動いています。

日本でも三菱UFJ信託銀行やGMOあおぞらネット銀行などがステーブルコインの発行を準備しており、SBIグループの大阪デジタルエクスチェンジがデジタル証券の取引所をオープンしたことも話題になりました。

このように、今や金融機関を通じてビットコインなどにアクセスできる環境が整いつつあり、2024年以降には金融市場のお金が暗号資産市場へ本格的に流れることになるでしょう。それによってビットコインの価格は大きく上昇することが予想されます。

ビットコインの半減期アノマリーが継続する可能性

2024年に最も注目されているのが、約4年に1度のペースで訪れるビットコインの半減期です。半減期とは、マイニングで新規発行される量が半分に減少するイベントです。

ビットコインは2009年に発行が始まって以降、3回の半減期を迎えています。

2012年に50BTCから25BTCへ、2016年に12.5BTCへ、2020年に6.25BTCへ、マイニングあたりの新規発行量が減少し、4回目となる今回は3.125BTCへとさらに減少します。

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