日本人の「内向き思考」を批判する人への違和感 「限られた情報」で世界を語ってしまう危うさ

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まずは自らが、楽しそうにチャレンジをするということではないでしょうか。誰だって苦しいことはしたくなくても、楽しそうなことはしてみたいですよね。「トム・ソーヤのペンキ塗り」のようなものです。嫌々やっていたら誰も手伝ってくれませんが、楽しそうにやっていたら、みんなが「僕にもやらせて」と言ったという話です。

日本人の内向き思考を嘆いている人たちの多くは、過去は知りませんが、今はそんな外向きなチャレンジをしていないように感じます。そうでない人もいるでしょうけど、「最近の若者は」と嘆く人の多くが、今は大したチャレンジをしてない年配者たちというのと同じです。

内向き批判の人こそチャレンジ

だからこそ老若男女にかかわらず、まずはできる人から、あるいはやりたい人から、外向きなチャレンジを楽しむことが少しずつ周りによい影響を与えるのではないでしょうか。

今週、私はインドネシアのジャカルタで仕事をしているのですが、サポートしてくれているのは日本の大学生2人です。彼らは大学を2年間休学して、こちらで事業を立ち上げるために来ているのですが、朝7時から夜11時まで働いて、そのたくましいことこといったら。彼らのどこにも「内向き」は感じません。

楽しそうにチャレンジする彼らと接していると、むしろ私自身が「俺ももっとがんばろう!」という刺激を受けます。そして、日本人もぜんぜん捨てたものではないと思うのです。

豊田 圭一 株式会社スパイスアップ・ジャパン代表取締役

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とよだ けいいち / Keiichi Toyoda

上智大学を卒業後、清水建設入社。25歳で留学コンサルティング会社を創業、留学・海外インターンシップ事業に従事し、SNS開発や国際通信事業でも起業。現在は、グローバルマインドセットや変革マインドセットを鍛える人材育成会社スパイスアップ・ジャパンを経営。グループ会社を通じシンガポール、タイ、カンボジア、スリランカでも事業を展開。スペインの大学院(IE University)でリーダーシップの修士号取得。神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部の客員教授、NPO留学協会の副理事長、レインボータウンFMのラジオパーソナリティなども務める。著書は『人生を変える単純なスキル』など全19冊。合気道と抜刀術の有段者。個人ブログも。

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