ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(The Hangover Part2)--続編の多発は成長を止める可能性あり《宿輪純一のシネマ経済学》

結婚式前夜のバチェラー・パーティ(独身さよならパーティ)にハメを外すというアメリカ映画によくあるパターン。最悪な二日酔い(ハングオーバー)で目を覚まして焦っている男たちを描いた大ヒット・コメディ『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の“続編”である。

もし私が監督で続編を作るときには次のような点を考えると思う。(1)舞台を移す、(2)レベルをアップする、(3)新しいキャラクターを入れる、(4)特撮や3Dにする。

 


©2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES

 


本作品は、お約束どおり、前回のトラブルに懲りたはずの男たちが、再び記憶がなくなるほど泥酔し、見ているほうが痛いような騒動を巻き起こす。

まず、舞台であるが、今回は、前作のラスベガスから、国境を越え、タイを舞台に移した。フィル、ステュ、アラン、ダグの4人はステュの結婚式に出席するため、一路タイへ。前作の二の舞いを避けようと、つつましい食事を予定していた。

レベルアップについて言えば、翌朝二日酔いで目覚めると部屋はメチャクチャ、前作との比較で言うと、花婿ではなく義弟が行方不明。前歯が抜けるのではなく、顔面にマイク・タイソンと同じ刺青。ホテルの部屋をうろつくのはトラではなくサル、と少々レベルアップしている。

キャラは、キャスティングでわかるが、マイク・タイソンも少々出演する。さすがに3Dにはしなかったが。

最近、続編が実に多い。『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命(いのち)の泉』『ワイルド・スピード MEGA MAX』『カンフー・パンダ2』『カーズ2』『トランスフォーマー ダークサイドムーン』『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』『X−MEN:ファースト・ジェネレーション』などなど……。

この続編ブームには、将来の映画の発展を阻むリスクを感じる。

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