ひろゆき「都内の異業種交流会がパッとしない訳」 起業家コミュニティー「サミット」成功の秘訣

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「サミット」は綱渡りです。最初、たまたま知り合った偉い人たちに、ファーストクラスのチケットを送りまくるところから始まり、来てもらっても、ビールが1箱、企画もなくて、みんな困ってしまう。

たまたま、コメディサイト「カレッジユーモア」の人たちがいたから、面白いことをやって何とかなりましたが、それがなければ、ただの気まずい会で終わっていたと思います。

ただ、その状況でも「こいつはいいやつだから許してあげるよ」ということで、連絡先を交換して人間関係を続けていけるんですよね。足りないことを武器にしていますが、結局、人間性が伝わっているから、それがどうでもよくなるということなんだと思います。

彼らがずっと一緒に住んでいることが、ホスピタリティのレベルを高めているようにも思いました。

他人を不快にさせない立ち振る舞い、言葉の使い方。生活の中で、人をどうやったら楽しませられるかという点を、お互いに24時間監視しながら、切磋琢磨している状態ではないかと思うんです。

だからこそ、この雰囲気をパーティーでも再現しようということになる。その差が、単にパーティーをやるという会社と、彼らとの、ホスピタリティや考え方の違いになっているのではないでしょうか。

人を選ぶコミュニティの良さ

以前、Googleが人事採用の際、スタッフ全員に「この人と一緒に働きたいかどうか」を聞くという話が話題になりました。

お互いに気持ちよく働ける人と働きたいというのは、モチベーションにつながります。パーティーも同じで、本書にも、誰を弾くかが大事だという話が出てきます。

客がいっぱい来れば儲かる。安く働くスタッフも欲しい。でも「サミット」は、ホスピタリティを意識できる人しかスタッフにしないし、客に対しても、そうでない人は排除するというラインを厳しくしています。

ここは大事だなと思いました。

異業種交流会をやると、必ず面倒な売り込みをする人が混じり込んでくるものです。みんなうざいと思っている。だからと言って、あなたの会社はダメですとは言えません。

そういう部分で、「サミット」では、こういう人はダメだというラインをきちんと作ってやっているんだろうなと思います。

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