企業と報道機関の関係、トヨタと東洋経済の現在 強まるメディアへの圧力。異見は悪口なのか

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賀詞交歓会であいさつする豊田章男会長
賀詞交歓会であいさつするトヨタの豊田章男会長(日本自動車工業会前会長)。「対立や分断、争いや誹謗中傷をやめて、お互いに助け合い、笑顔で「ありがとう」と言い合う。そんな大人の姿を見せる時だ」と語った(編集部撮影)

1月5日に開かれた自動車業界5団体(日本自動車工業会〈自工会〉など)の賀詞交歓会でこんなことがあった。報道関係者は受付で、会場で取材できない旨を伝えられ、会場内ではロープで仕切られた中へ押し込められたのだ。監視役のスタッフが張り付き、従わない記者は注意された。

そもそも業界の懇親の場であって、取材の場ではないという考えはあると思う。だが、事前の案内メールには、取材を希望する場合「12月25日までに事前登録をすること」とあった(筆者も登録した)。登録すれば取材はOKだった。

見張り役の自工会スタッフに案内メールを見せて抗議すると、12月末に「取材NGに」という声が上がり変更されたという。誰が声を上げたか尋ねても「申し訳ございません」と繰り返すだけだった。

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