「拝啓トヨタ自動車社長 豊田章男様」 強すぎるトップへの忖度で現地現物の力が低下

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豊田章男社長は社長在任14年目だ(撮影:尾形文繁)

拝啓 トヨタ自動車社長・豊田章男様。たいへんご無沙汰しております。

私がトヨタ担当だったのは6年も前ですが、トヨタと豊田社長について、つねに関心を持ってウォッチさせていただいております。

2022年3月期の純利益は過去最高の2.85兆円。社長就任から丸13年、株価は2.5倍に上昇し、時価総額(自己株除く)を23.5兆円も増やされました。すばらしい実績です。

ただ、心配なこともあります。現在のトヨタはいくつか問題を抱えているように見えます。直接の原因はそれぞれ異なるのでしょうが、「現地現物」の力が衰えていることが背景にあるように思います。

例えば、昨年からの生産目標の度重なる修正。

次ページ「すべてが豊田社長のせい」とは言いませんが
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