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中央線東小金井駅、地味だが「日本初」の誕生秘話 地元が費用を全額負担して開設した「請願駅」

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  • 森口 将之 モビリティジャーナリスト
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内部は会議室やギャラリーなどがあり、駅に関する展示物などはないが、入口脇に駅の開設の経緯を書いた記念碑とともに、開設に尽力した宮崎氏の胸像が立っている。

開設記念碑と宮崎金吉氏胸像(筆者撮影)

記念碑によれば、この地は昔から鉄道が走る姿を見るだけで乗れなかったことから、以前から駅の誘致を進めてきたものの叶わなかった。しかし戦後の人口増加を受けて再び誘致運動を開始し、宮崎氏を会長として、新駅設置協力会を立ち上げた。

市議会での議決もなされ、地元選出で防衛庁長官や郵政大臣などを務めた国会議員、福田篤泰氏の助けもあって、当初は難色を示していた当時の国鉄を翻意させることに成功したそうで、記念碑には紆余曲折、感無量などの言葉が並んでいる。

市内でいちばん古い「新小金井駅」

実は小金井市で最初にできた駅は武蔵小金井駅でも東小金井駅でもなく、西武鉄道多摩川線の新小金井駅だ。はじめての駅なのに「新」がついているのは、既に東北本線に小金井駅があったためだ。

新小金井駅も小金井市の東部にあり、東小金井駅の南、徒歩10分ほどのところにある。しかし乗り換えなしで新宿駅や東京駅に直行できる東小金井駅のほうが、市民にとっての存在価値は上であろう。いずれにしても悲願の開業だったことが想像できる。

東小金井駅北口(筆者撮影)

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