自己肯定感の低い自分が変わる「シンプルな習慣」 鏡に映る自分と向き合う時間を一瞬だけ作る

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これまでずっと、厳しい試練に晒されてきた人も数多くいるでしょう。友だちだと思っていた人に見捨てられたり……。昇進できると思ったのに、ちっとも考慮されなかったり……。恋愛をして、フラれたり……。夢を叶えた途端、すぐに迷いを感じたり……。例を挙げていったら、キリがありません。

あなたは、これらを失敗と受け取りますか? いいえ、そうではありません。これらはすべてレッスンなのです。

不調からの回復力や自信、知恵は、鋼鉄が作られるときのように〝火だるま〟の状態から生まれます。その視点を持つことができれば、人生で起きた出来事からあなたは常に何かを学び取れるでしょう。つまり、成功したときだけでなく、失敗したときでさえも、大いに自分自身を褒めるべきなのです。

ハイタッチを習慣にするようになって気づいたこと

ハイタッチを習慣にするようになってから私が気付いたのは、失敗はほぼいつでも、その先の行き着くところに驚くべき何かを用意してくれているということでした。

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人生に押しつぶされそうになっているときでも、ハイタッチは再び立ち上がれるように助けてくれます。誰もが自分の中に力を秘めており、いつか必ずその力を必要とするときがあるものです。そのときが来たら、すぐに力を発揮できるように合図を送ってくれるのがハイタッチなのです。

考えているだけでは新たな人生は開けません。新たな人生の扉を開くために、行動を起こしてください。

その行動とは、ハイタッチの習慣を毎朝実践することです。何かを変えるために地道な行動を続けていくとなれば、苦労が伴うことでしょう。しかし、あなたなら絶対にできます。

私たちには愛すべきところがたくさんある。自己愛に思う存分溺れてください。自分自身に手を重ね合わせながら、自分の良さを潜在意識の中にどんどん取り込んでいきましょう。

メル・ロビンズ テレビ司会者、作家、講演家

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Mel Robbins

CNNコメンテーター。ボストンカレッジ・ロースクールにて法学修士号を取得後、刑事事件弁護士となる。コンサルタント、コメンテーターなどとしても活躍。

2011年にTEDxで行ったプレゼン「自分をだますのを止める方法」が話題に。2017年に出版された『The 5 Second Rule』は、アメリカで大ベストセラーとなった。

 

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