転職ならグーグル、新卒なら三菱東京UFJ--人気企業ランキングから見た学生と社会人の違い

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グローバル企業は自分に合わない

一方、週刊東洋経済と文キャリが学生対象に調査した「就職ブランドランキング300」で、第1位となったのは三菱東京UFJ銀行。昨今の金融人気を表すと同時に、金融トップとしてのブランド力を発揮する結果となった。「社員のプロ意識が高くて魅力的だった」「一人ひとりと向き合おうとする姿勢に感動した」など、セミナーに参加した学生からは好意的な意見が多い。

2位は、明治グループ(明治・Meiji Seikaファルマ)。男子15位、女子2位、文系9位、理系1位と、すべてのカテゴリーで高い評価を獲得しているのが特徴だ。食品会社としての明治と、薬品会社としてのMeiji Seikaファルマという、二つの顔があることで、あらゆる属性の学生から注目を浴びる存在となっている。

3位は集英社。累計発行部数が2億冊を超えた『ONE PIECE』など、強力なコンテンツを有し、学生から評価された。

7位にみずほフィナンシャルグループ、8位に野村証券、9位に日本生命保険と、1位の三菱東京UFJ銀行と合わせて大手金融融4社がトップ10に名を連ねた。学生の金融人気は根強い。

グローバル人材の採用に熱心な企業の順位はどうなっているだろうか。

採用ホームページに「Global Challenger」と掲げ、採用姿勢を明確にするパナソニックは、43位(DODA転職人気企業ランキング4位)。同様に、グローバル志向を鮮明にするユニクロは298位(同25位)、楽天は331位(同9位)。13年卒生からTOEIC730点以上の取得を義務づける武田薬品工業は164位(同20位)。

企業はグローバル人材を求めているし、社会人もグローバル企業に転職したがっているが、学生はこうした企業を自分に合わないと感じているようだ。

(東洋経済HRオンライン編集長:田宮寛之)

【転職人気企業ランキング2011:調査概要】
■対象:関東、関西、中部地区在住 25~34歳の正社員・契約社員で就業中の男女5000名
■期間:2011年3月5日 ~ 2011年3月6日

【就職ブランドランキング 調査概要】
■対象:2012年春卒業予定の「ブンナビ!」会員(現大学4年生、現大学院2年生)
■期間:2010年12月1日~2011年5月15日
■回答者数:7038人

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