地震の日本史 増補版 大地は何を語るのか 寒川旭著
千年に一度といわれる東日本大震災を契機に、大地震が頻発した9世紀の「地震連鎖」が注目されている。
平安時代初期の9世紀、日本全国で地震が相次いだ。東日本大震災に匹敵する869年の貞観地震。その少し前の864年から2年間、富士山の火山活動が活発になり、流れ出した溶岩が青木ヶ原を形成。そして、878年に相模湾付近が大地震に見舞われ、さらに887年には、南海トラフから仁和南海地震が発生し、大阪湾にも津波が押し寄せた。このときに、東海地震も同時に、あるいは連続して発生した可能性が高いという。
日本の歴史は地震の歴史だとして「地震考古学」を確立した著者が、地震活発期の日本のあるべき備えを考える。
中公新書 861円
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