専門医が教える「本当に眠りやすくなる」習慣 「羊の数を数える」よりも圧倒的に効く方法

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何をしても寝つけないとき、「とりあえず横になっていよう」と暗い部屋の中でじっと耐えている人もいるかもしれません。

せめて少しでも体を休めようという思いでしょうが、この行動はよくありません。

横になることで一定の休息効果はありますが、睡眠の効果はないからです。

問題なのは、人は暗い場所で目を閉じてじっとしていると、ネガティブな思考を巡らす傾向にあることです。

いろいろ試して、それでも眠れないときには

不安や悩みを思い浮かべると、ストレスを感じて交感神経が優位になってしまうので、さらに眠れなくなります。また、寝なくてはいけないというプレッシャーがさらに悪循環を生むこともあります。

ですから、どうしても眠れないなら思い切ってふとんから出て、心身に刺激を与えないよう穏やかに過ごしましょう

ぐっすり眠る習慣
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マインドフルネスを試してみるのもおすすめです。マインドフルネスとは、今この瞬間に注意を向け、評価せず、とらわれのないような状態で自分の内面を見ることです。

そして、減ったぶんの睡眠時間は、プラマイゼロになるよう翌日以降に調整しましょう。

翌日に多く眠るのが難しい場合は、その週のあいだに30~60分程度の範囲でゆっくり時間をかけて調整していけば大丈夫です。

1週間以内に調整すればいいと思うだけで、プレッシャーが緩和されるのではないでしょうか。

たとえ1日眠れなかったとしても、大丈夫。

そんな気持ちで穏やかにすごしてくださいね。

白濱 龍太郎 睡眠専門医

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しらはま りゅうたろう / Ryuutarou Shirahama

筑波大学卒業、東京医科歯科大学大学院統合呼吸器学修了(医学博士)。公立総合病院睡眠センター長を経て、「RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック」を設立。これまで約2万人の睡眠の悩みと向き合ってきた。さらに、マイクロソフトやPHILIPSなど世界的企業での講演、日本オリンピック協会(JOC)強化スタッフなど、ビジネスやスポーツ界からの信頼も厚い。慶応義塾大学特任准教授、ハーバード大学公衆衛生大学院客員研究員などを兼歴任。「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、「モーニングショー」(テレビ朝日)などメディア出演多数。著書に『ぐっすり眠る習慣』、『朝までぐっすり眠れる深睡眠スープ』(ともにアスコム)など。

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