投資初心者が「新NISA」を始める前のキホンのキ 投資、投機、資産運用の3つは何が違うのか

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・先物取引

昔からハイリスクハイリターンで有名な投機です。

これは、将来のあらかじめ定められた期日に、現在約束した価格で商品を売買できる取引のことです。将来価格が上がりそうな商品を買って、期日に売る。もしくは、将来価格が下がりそうな商品を売り、期日に買い戻します。

売買される商品としては、大豆やとうもろこしなどの農産物や金・銀などの貴金属、ゴムや原油等が有名ですが、株価指数といった形のないものまで取引されています。

これもFX同様、証拠金で取引できますが、一般人は「絶対に手を出すな」としか言えない危険な取引です。

投資信託は地味だがコツコツと積み重ねられる

・仮想通貨

この世でいちばん臆病な投資生活
『この世でいちばん臆病な投資生活』(サンマーク出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

仮想通貨はインターネット上でやりとりできる、通貨のような機能を持った電子データのことで、暗号資産とも呼ばれます。

有名なのはビットコインで、ほかにイーサリアム、リップルなどがあります。

株のように価格が安いときに購入して、価格が高いときに売却して利益を上げるのが現在の主流ですが、とにかく値動きが激しくて1カ月の間に平気で数十%も変動することがあります。しかも、法則性がないので動きを読めません。

買い物をするときのために仮想通貨を買うのはいいかもしれませんが、投資対象としてはおすすめしません。

③資産運用

10年後、20年後、30年後を見据えて、自分の持っているお金を世界の株式や債券に分散投資することでコツコツと増やしていく投資法です。

・投資信託

この「投資信託」が拙著『この世でいちばん臆病な投資生活』のおすすめする代表的な運用法です。

投資のプロが投資家からお金を集めて、株式や債券、不動産などさまざまな投資先を選んで運用します。その運用した利益を投資家に還元します。

投資信託は派手さはない、地味目な投資法です。しかし、地味だからこそ手堅くコツコツ利益を積み重ねていけます。

福田 猛 資産形成コンサルタント

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ふくだ たけし / Fukuda Takeshi

1400億円以上を仲介で預かる日本トップの投資アドバイザー集団、ファイナンシャルスタンダード株式会社を率いる創業社長。大手証券会社を経て、2012年に同社を創業。これまでに6000人以上のお金の悩みをサポートしてきた“お金のお医者さん”。大手金融機関に属さない独立系アドバイザー(IFA)として、ファイナンシャルプランと資産運用で個人投資家の味方になれる存在。楽天証券IFAサミットでトップ10に11年連続で表彰される。「正社員型」のIFAとしていま日本でいちばん信頼されているアドバイザーだが、ひとたび帰宅すれば、家族(愛犬はミニチュアダックス)とウイスキーを愛するいたって庶民的な40代男性。

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