「使用する野菜の放射能は大丈夫なのか」--カゴメの株主総会で商品の安全性などへ活発な質問出る

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--カゴメ商品は高い。知人に勧めても「商品はいいけれども高くて買えない」と言われてしまう。

ここ数年、毎回株主総会でご指摘を受けている。私は、値ごろ感が重要だと思う。「この品質ならばこの価格でいい」とご理解いただけるようにしたい。品質を上げるとコストが下がるということもわかってきた。
 
--個人株主が2万名増えたことをどう考えているか。

株主が増えることは、経営を監視する目が増えることを意味する。不祥事などの発生を防ぐ効果が大きいと考えている。ぜひ厳しく監視していただきたい。

--関東の工場が被災をしたが工場の分散化の考え方は。

東海のソース、豊橋のケチャップ、小牧、長野、静岡のジュースという具合に、すでに工場は分散して配置されている。

--「品質を上げるとコストが下がる」という話があった。どういうことか。

原料として利用するトマトがすべて高品質であれば廃棄ロスが減る。また、24時間動かしている生産ラインを常に一定に動かして停止を防げば、品質は安定する。品質向上とコスト削減が両立できる、ということだ。

--沖縄へ行くと、カゴメ製品があまり売られていないが。

このたびシークワーサーを使った「野菜生活」を出した。沖縄産シークワーサーの10%をカゴメが使用することになる。地産全消という形でやっていく。こうした話を進めていく過程で、地元のスーパーなどに対し、カゴメをもっと扱ってください、という風にトップ営業もした。

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