現場エースが管理職になると疲弊する会社の盲点 「来期から管理職ね。よろしく」だけは危険なワケ

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エース社員がそのまま管理職になれば万事解決というわけではありません(写真:kotoru/PIXTA)
これまで1万人超の採用・昇降格面接、管理職・階層別研修、また多数の企業の評価会議、目標設定会議に同席し、アドバイスを行ってきた人事コンサルタント・西尾太氏による連載「社員成長の決め手は、人事が9割」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。

管理職とは「人を育てる責任者」。現場のエースにそれは可能か?

「部署でいちばん業績を上げる、エースで4番みたいなやつを管理職にしよう。そうすれば同じように優秀な部下を多く育ててくれるはずだ」。

現場のエース的な社員を、部下の育成を担う管理職にする。経営者がやりがちなエースの登用は、いいのか、悪いのか。今回は、このテーマについて考えてみましょう。

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

まず1つ押さえておきたいのは、「名選手、名監督にあらず」ということ。昔からよく言われていることですが、優秀なプレイヤーが必ずしも優秀なマネージャーになるとは限りません。現場のエースは当然「仕事ができる人」ですから、「できない人」の気持ちがわかりません。成果が上がらない人に対して「なんでできないの?」という発想になりやすく、部下の育成には向いていない場合が少なくありません。

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