吉田カバン、コロナ後売れ筋の「仕事バッグ」事情 年齢や役職を問わずに実用性が重視される

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コロナ禍の間、筆者は取引先の担当者から「当社の代表取締役会長が最初にリュック姿で出勤してきた時は、ちょっと驚きました」という話を聞いたことがある。

「年配の役員でもリュックに変えると、機能的で手放せないようです。常にフォーマルスーツで出勤していた当社の古参役員(現在は退任)も手提げバッグからレザーのリュックになりました。役職上位者がリュックにすると社員もバッグ選択の自由度が高まるようです」(名倉氏)

15インチのPCを入れる人も増えた

消費者への取材では、「コロナ以降の在宅ワーク⇔時々出勤でPCの持ち運びが増え、リュックに変えました」(40代の女性ほか複数)という声を聞いてきた。

女性に目立つのが、手提げバッグ派からリュック派に変わったこと。中には、自分の通勤ファッションにはリュックが似合わず、できれば選びたくない人もいただろう。

男性でも「スーツやジャケット姿にリュックは合わない」と考える人は一定数いる。3way(手提げ・肩掛け・背負いの3用途)バッグでも、バッグのショルダーが肩に食い込むのが嫌で、手提げを好む人もいた。それでも実用性重視で手提げバッグ派は減ってきた。

「総じて男性は小物ポケットが多いバッグを好まれますが、時代とともにサイズ感も変わります。コロナ前は13インチのPCを入れるお客さまが多かったですが、最近は15インチのPCが増えています。ガラケーからスマホに代わってからは携帯電話も大きくなりました」(名倉氏)

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