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キレやすい間寛平を忍耐ランナーにした「お告げ」 M-1創設者が明かす「異質な天才」の仰天秘話

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  • 谷 良一 元吉本興業ホールディングス取締役
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最高の感動に包まれている会場やテレビの前の何千万人という人が寛平さんのことばを待っているのに、それをほっといて、ぼくらを探していたのだ。それがわかったとき思わず涙が出てきた。

今祝福を受けるのはあなたですよ、と言いたかった。寛平さんはそれよりもぼくらスタッフをねぎらおうとしてくれているのだ。

ぼくはこの人に一生ついて行こうと思った。もし、この人よりも長生きしたら絶対に弔辞を述べさせてほしいと思った。寛平さんの方が長生きするだろうから多分無理だろうが。

必ずビールを飲み、睡眠を取らずに走る

寛平さんがすごいのはこの後だ。

このときもそうだが、1995年、阪神大震災のあとに神戸から武道館まで600キロの道のりを1週間で走ったときもすごかった。毎日100キロ近い距離を1週間走り続けるのである。

体力もそうだが、何より睡眠が取れない。なるべく寝させようとするのだが、寛平さんはなかなか寝ない。必ずビールを飲むのだ。それも軽く一杯という程度ではない。けっこう飲むのだ。

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少しずつ遅れが出てきて、どうしても夜も走ることになり、結果、睡眠時間がどんどん少なくなる。だからぼくらは寝てほしいのに、なかなか寝ない。ぼくらと話をしようとする。

最後に見事武道館にゴールして、さあ、帰って寝ましょうという前に軽く打ち上げをしようということになった。

われわれスタッフも眠いし、誰より一番眠いのは寛平さんだろうと思うのだが、ひたすら飲み続ける。いったいこの人はどんな体力をしているのだと思った。結局3時頃まで飲んだ。最後はスタッフがもう帰らせてくださいと頼んでようやく酒宴は終わった。

これが間寛平という人である。

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