「首相祝辞で爆睡」吉本新喜劇座長のトンデモ話  さんま、ダウンタウンも評価する間寛平の横顔

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ぼくは1992年から東京に異動になり、さんまさん、紳助さん、ジミー大西などとともに寛平さんのチーフマネージャーになった。中でも寛平さんを中心に動いた。

寛平さんもぼくも酒飲みなので二人で飲んだことは数知れない。ほんとによく飲んだ。

下北沢のバーで気づけば3時4時

東京で、夜に仕事を終えて二人でどこかへ食事に行く。当然酒が入る。飲み足りなくてもう一軒行こうということになる。二軒目でたっぷり飲んで、もう夜も遅い、日がかわりそうだし明日は仕事が早い、今日は早く帰った方がいいとわかっているのだが、あと一軒だけと二人で言い合って寛平さんの住む下北沢のバーに入る。

一杯だけと言ってたのに、その一杯を飲み終えると、どちらかが「もう一杯だけ飲みましょうか」と言う。相手ももちろん望むところでもう一杯飲む。それも飲み終えると、今度は、相手が「もう一杯だけ飲みましょうか」と言ってまた一杯。一杯が二杯になり、三杯になり、気がついたら3時4時になっていたということがよくあった。

飲んでいるときはいいのだが、翌朝は二人ともメロメロだ。危うく遅刻しそうになりかけたことが何度もあった。 

1993年、テレビ東京の3時間スペシャル『森蘭丸〜戦国を駆け抜けた若獅子〜』という時代劇に出演した。寛平さんは豊臣秀吉の役である。他は、千葉真一、林隆三、目黒祐樹、坂口良子、藤谷美紀、菅原文太など錚々たるメンバーだった。

この時代劇は、オープンしたばっかりの伊勢戦国時代村で撮影された。前日の仕事が遅くまであった寛平さんとぼくは最終に近い近鉄電車で伊勢のホテルに着いた。11時を回っており、もう食堂も終わっていた。仕方なくホテルの人に頼んでビールと軽食を部屋に入れてもらった。

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