172万円~「スイフト」約7年ぶり全面改良の中身 マイルドハイブリッドの5MTも用意して発売へ

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グリルとヘッドライトの位置関係については、よく見れば先代モデルと変わっておらず、先進性をもたせた形状やディテールにアレンジされたことが見て取れる。一方、ボンネットは、先代がヘッドライトを頂点に低く設置されていたのに対し、ヘッドライトよりも一段高くしたことで、大きくイメージを変えた。

円弧を描くボンネットのラインは、そのまま車体をぐるりと一周しており、これが新型スイフトのデザインを印象づけている。ブラックアウトしたAピラーは、2代目以降スイフトの伝統ともなっているモチーフだが、新型ではCピラーもブラック化。ルーフが浮いているように見えるデザイン(フローティングルーフ)とした。ブラックまたはガンメタリックの2トーンルーフを選べば、よりこのスタイリングが際立つ。

ピラーをブラックアウトしてボディ上部と下部を明確化する(写真:スズキ)
ピラーをブラックアウトしてボディ上部と下部を明確化する(写真:スズキ)

なお、ボディサイズは全長3860mm×全幅1695mm×全高1,500mmで、先代とほぼ同じ。全幅1700mm未満の5ナンバーに収まっていることに、安堵する人もいるだろう。

マイルドハイブリッドには5速MTも設定!

「インパネとドアトリムを繋げ、ドライバーとクルマの一体感を表現しています」というインテリアは、時流に合わせてディスプレイを大型化(9インチ)したうえで設置位置を上部に移動。先代でダイヤル式としたエアコンの操作は、ボタン式に戻された。

内装色はガソリン車がブラック、マイルドハイブリッド車が写真のグレー2トーン(写真:スズキ)
内装色はガソリン車がブラック、マイルドハイブリッド車が写真のグレー2トーン(写真:スズキ)

スズキとしてのウリは、フロントドアトリムクロスやインパネの一部に施した3Dテクスチャーで、見る角度や光の加減により立体感を演出する役目を果たす。

シート形状なども見直されたインテリア。荷室は幅を拡大(写真:スズキ)
シート形状なども見直されたインテリア。荷室は幅を拡大(写真:スズキ)

パワートレインは、ベーシックグレードの「XG」は純ガソリン仕様、中上級グレードの「HYBRID MX」「HYBRID MZ」がマイルドハイブリッド仕様で、いずれも新開発のZ12E型高効率エンジンを搭載。トランスミッションは、基本は全車CVTだが、マイルドハイブリッドのみ5速MTを選べるのがおもしろい。なお、4WDはCVTとの組み合わせのみとなる。

「HYBRID MZ」の4WDのみ車重1020kgと1トンを超えるが、900kg台に収まる軽量さは継承された(最軽量は910kg)。

キープコンセプトでもしっかりアップデートされているのは、安全装備や運転支援機能である。

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