令和の今でも「大奥」ドラマ化され続ける深い意味 刑事ものや医療ものに匹敵する鉄板コンテンツ
「男女入れ替え」設定でも史実に忠実
よしながふみの漫画が原作の『大奥』は、男性だけがかかる病・赤面疱瘡によって、男性の人口が激減した江戸時代、女性が政(まつりごと)を担い、男性は子孫を増やすための存在と化したという大胆な発想で、260年もの江戸幕府の歴史を描ききる大作である。
多くの賞を受賞している原作漫画は全19巻が発売され、ドラマはSeason1とSeason2の2期に分けて放送された(現在放送されているのはSeason2)。これが男女を入れ替えているにもかかわらず史実に忠実で重厚感があると好評で、大河ドラマとしても見ることができるという高評価もSNSでは飛び交うほどなのだ。
『大奥』は現在、クライマックスの幕末編が放送中で、12月12日(火)が最終回の予定。『大奥』ロスになりそうなところ、2024年1月から、フジテレビで『大奥』(木曜10時〜)が始まる。
こちらは、男女逆転ではなく、御台所と側室の住居としての大奥そのものの物語である。小芝風花を主演に抜擢し、10代将軍・家治(亀梨和也)の時代、彼に嫁いだ皇族の五十宮倫子(小芝)が陰謀渦巻く大奥でサヴァイヴする物語になる。
趣向は違えど、なぜ、今、『大奥』がドラマ化され続けているのか。そこには、女性の社会的地位向上の歴史が見える。
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