 
初めて入った婚約者の家がゴミ屋敷
イーブイの事務所に電話がかかってきたのは、12月24日の早朝だった。受話器の向こうでは、若い女性が泣きながらパニックに陥っている。電話を受けた二見氏は、女性を必死になだめた。
「一旦、落ち着いてください。焦らなくても大丈夫なので、順番に解決していきましょう。まずは、引っ越し業者に電話をして搬入日をずらしてもらいましょう。そうしたら、僕たちが明日ご自宅に向かいますから」
電話をかけてきた依頼者は、関東地方に住む20代の女性だった。関西地方に住む同じく20代の彼氏と婚約に至り、晴れて一緒に住むことになったという。12月22日に関東の自宅を引き払い、荷物を業者に託し、女性は翌23日の夜行バスで大阪に向かった。

遠距離恋愛ということもあり、彼氏の家には一度も行ったことがなかった。大阪に到着した24日の朝、彼氏が住む1Kのアパートの扉を開けた瞬間、一度思考が止まり、そしてパニックになった。





 
         
        
       
        
       
        
       
           
           
           
          
         
         
         
         
        












無料会員登録はこちら
ログインはこちら