次男に届いた「最悪の知らせ」
その部屋には4人兄弟(長男・長女・次男・次女)の長男と長女が2人で暮らしていた。ある日、近くで暮らす次女の家のポストに、長男からの置手紙が入っていた。
〈姉のことを死なせてしまった。もう生きていかれへん、ごめんな〉
その知らせを受けた次男と母親が急いで家に向かったところ、病死した長女と自死をした長男がいた。すぐに警察や消防もかけつけ、検死をした結果、長女はやはり病死。長男は首を吊ったことによる縊死だった。遺体の第一発見者となった次男が話す。
「次女から連絡がかかってきて、兄ちゃんから手紙が入っていたと。その手紙の内容を見たら、ただ事じゃないことに気がついて、すぐに用意して1時間かけて家まで行きました。玄関を開けたらもう首を吊っている兄ちゃんがそこにおって。姉はたぶん病気で先に亡くなっていて、それに気付いた兄が“(自分が)やってしまった”と思い込み、後追いで亡くなったんかなと」
長男と長女は生前から仲が悪かったという。それでも、近くに住んでいるのだから困ったら何かしら連絡が来るだろうと家族は思っていた。しかし届いたのは最悪の知らせだった。
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