「ペットと寝ていい?」睡眠の質に関する最新研究 幸せな気持ちになれるが、注意点もある
シアトルに拠点を置くウェルネス財団スリープ・ファウンデーションによると、人間がぐっすり眠るのに最適な室温は18度。これに対して、猫の平均体温は38~39度だ。従って、猫とくっついて寝ると、飼い主の眠りが妨げられる恐れがある。
「猫の平熱は人間よりも高い」と、カーターは言う。「とりわけ暑がりな人にとっては、猫との添い寝は不快なものになりかねない。猫は小さな湯たんぽのようなものだ」
猫と快適に添い寝するには?
では、猫との快適な添い寝を実現するにはどうすればいいのか。
まず、寝室に空気清浄機を置けば、猫の毛などくしゃみのもとになる浮遊物を最小限に抑えることができると、クリーブランド・クリニックは指摘する。頻繁にシーツを交換するのもいい。
「犬や猫などのペットは、フケや『真菌状の微生物』を寝室にもたらすことがある」と同クリニックは指摘する。「週に1回を目標に寝具を洗濯すると、厄介なものが蓄積するのを防ぐことができる」
ペットを寝室に入れてやる場合でも、寝る場所をしつけることは可能だ。クリーブランド・クリニックは、「ベッドの上の特定の場所で寝るようしつけることで、一緒に寝るとはいえ、一定の距離を維持することを考えてみるのもいい」と提案する。「飼い主のベッドの下に猫用のベッドを設置するという手もある」
また、「子猫がベッドに上がるのをやめさせたいなら、今すぐ行動を起こすべきだ」とカーターは語る。
「猫が快適に過ごせる寝床をいくつか用意して、猫が選べるようにしてほしい」とも、彼女は言う。「初めて家に来たときは、個室に隔離することになるだろう。柔らかい猫用のベッドや隠れ場所をつくってあげよう。大きくなったら、そのベッドを別の場所に移せばいい」
ただ、一定の年齢以上の猫になると、飼い主と添い寝する習慣を変えるのは難しいかもしれない。「究極的には、寝室から閉め出す必要があるかもしれない」とカーターは言う。「その場合は、猫が快適に眠れるように獣医師がサプリメントや薬を処方してくれるだろう」
(執筆者:レオニー・ヘルム)
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