サムスン、「苦戦のスマホ」は挽回できるのか 日本のモバイル事業トップに聞く
――BtoBを開始する理由は?
ギャラクシーの強みが生きる分野だからだ。ギャラクシーには独自の決済サービス「サムスンペイ」やセキュリティシステムの「ノックス」などがある。今後カード会社と連携すれば、クレジットカードや銀行のATMカード、ポイントカードなどの機能を携帯で使えるようになる。
そうなれば、財布からプラスチックカードをなくすことができる。これは日本のキャッシュ重視の文化を変えるトリガー(引き金)になりうる。
こうした機能を持つ端末は、もはや従来のスマートフォンと同様ではない。名称はまだないが、いわば“ネクストジェネレーションのスマホ”といえよう。これら新しいサービスの開拓によって、BtoBの分野でもできることが増えていく。
BtoBは日本が先行するサービス
たとえば宅配業者向け。彼らが使っている専用端末も、スマホに切り替えられる可能性がある。また流通分野でも、POS端末の替わりになりうるだろう。介護や教育分野でも、スマホを利用すれば、多様なBtoBの展開が可能になる。
こうしたサービスは日本市場がいちばん先行している。スマホにかぎらず、タブレット、ノート系でもニーズが強い。これらの端末を使ったBtoBのサービスは、韓国でもまだこれからの分野。日本発のBtoBのサービスを、将来的にはグローバルに展開していきたい。
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