井浦新「年齢は数字でしかない」と断言する理由 「自分とは違う思考を持つ人との出会いは宝」

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── 理想と現実のギャップにもがいてしまった?

深川:そうなんです。“理想の自分”こそが幸せで、そこに到達できないから悔しくて。人の言葉にも左右されてしまったり、ナーバスになることも結構ありました。でも少しずつですが、それで立ち直れなくなるのはもったいないなと思うようになって。100%の力を出して向き合ったなら、もうどういう結果になっても「これでよし」とひと区切りさせることも大事だと考えられるようになりました。

井浦:もしかして、どちらかというと陰キャなのかな?

深川:そうですね(笑)。思うようにできなかったり、悔しいことがあったりすると、気持ちの落ち込み方が極端だったんですよね。でも必要以上に自分に負荷をかけすぎなんじゃないかと、考え方を変えてからは楽になりました。

それぞれの世代でキャッチできることが違うから面白い

── いや、かなり真面目ですね。そこはまさに映画の安希子さんと共通しているような。そんな若者の悩みを聞いて、井浦さんは先輩としていかがですか?

井浦:麻衣さんの今の話を聞いているだけでも、すごく頑張っていて素敵だなと思います。

深川:うれしいです。

井浦:でも僕から若者に対して言うことはないかな。「年上だから」という考えは、僕の中では早いうちに崩壊しているんです。それぞれの世代でみんな一生懸命生きていることの方が大事で、僕自身10代20代の人たちの行動や言葉から、刺激をうけることも多いですし。

▲ 井浦 ジャケット4万6200円、ニット3万1900円、パンツ2万6400円/すべてGraphpaper、その他スタイリスト私物(写真:アライテツヤ)

── 先ほどおっしゃっていた“年齢は数字でしかない”ということと同じですね。

井浦:例えば10代で見た景色に感じたことと、同じ景色でも30代で感じることは違うに決まっている。それぞれの世代でキャッチできることが違うからこそ、面白いと思うんです。この「つんドル」もそうですが、僕らの仕事はありがたいことに様々な世代がいきなり集まって一つの作品を作っていく。もちろん一般的な会社でも新人もいればベテランもいます。感性やそれこそ発言する言葉も違う、でもだからおもしろいもの、いいものができるんだと思います。

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