井浦新「年齢は数字でしかない」と断言する理由 「自分とは違う思考を持つ人との出会いは宝」
── 理想と現実のギャップにもがいてしまった?
深川:そうなんです。“理想の自分”こそが幸せで、そこに到達できないから悔しくて。人の言葉にも左右されてしまったり、ナーバスになることも結構ありました。でも少しずつですが、それで立ち直れなくなるのはもったいないなと思うようになって。100%の力を出して向き合ったなら、もうどういう結果になっても「これでよし」とひと区切りさせることも大事だと考えられるようになりました。
井浦:もしかして、どちらかというと陰キャなのかな?
深川:そうですね(笑)。思うようにできなかったり、悔しいことがあったりすると、気持ちの落ち込み方が極端だったんですよね。でも必要以上に自分に負荷をかけすぎなんじゃないかと、考え方を変えてからは楽になりました。
それぞれの世代でキャッチできることが違うから面白い
── いや、かなり真面目ですね。そこはまさに映画の安希子さんと共通しているような。そんな若者の悩みを聞いて、井浦さんは先輩としていかがですか?
井浦:麻衣さんの今の話を聞いているだけでも、すごく頑張っていて素敵だなと思います。
深川:うれしいです。
井浦:でも僕から若者に対して言うことはないかな。「年上だから」という考えは、僕の中では早いうちに崩壊しているんです。それぞれの世代でみんな一生懸命生きていることの方が大事で、僕自身10代20代の人たちの行動や言葉から、刺激をうけることも多いですし。