50歳独身男性がいますぐ婚活をすべき深刻理由 経済的自由を求めた結果、なにが残ったのか?

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早すぎる未婚男性の死因は、もちろん老衰ではありません。

死因を見てみると、腎不全、糖尿病、高血圧性疾患などの生活習慣病に、悪性癌となっています。未婚男性の食生活はカップラーメンやコンビニ弁当、ポテチとかファストフードでしょうか。安価な外食や間食が中心で、手料理が中心の有配偶者とは食生活が異なります。それと、孤独による精神的なストレスで早期に悪性癌を誘発したのかもしれません。

67歳で死ぬのは早すぎる

残念ながら現在50歳の生涯未婚のみなさんに、残された時間は長くはありません。

現在は医療が発達しているので、人間は簡単には死にません。寿命の前に、健康寿命を通過します。

健康寿命とは健康上の問題で制限なく、日常生活を送ることができる期間のことで、寿命−健康寿命は9年といわれています。となると、現在50歳のみなさんは、8年後あたりを目安になにかしら健康を壊し、数年間は苦しみもがく闘病をして寿命を迎えるということです。

生涯未婚で50歳は、10年生存率50%の重病を患っているのと同等の危険な状態だといえるのです。

筆者は2020年9月、49歳のときに妻を悪性脳腫瘍で亡くしてバツイチになりました。

妻の死の直後は、すぐに再婚したいとは考えていませんでした。ゆっくり時間をかけて第二の人生をどうしようか考えていこうと思っていました。結婚生活に不満はなにもありませんでしたが、みなさんと同じく、しばらくは自由を満喫する、お金を自由に使うみたいなことを思い浮かべていたのです。

しかし、すぐに考え方が変わりました。そんな悠長なことをしている場合ではないと悟ったのです。

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未婚男性の寿命が異常に短いこと、孤独がおそろしいこと、49歳という年齢は婚活のラストチャンスと知ったことが理由です。自分はまだ若い、可能性があると思い込んではいても、客観的に見ればアラフィフはもう人生のやり直しのきかない年齢です。

婚活は自分のスペックをすべて市場に出しての勝負なので、1日でも、1秒でも若いうちに動いたほうが有利です。しばらく独身の自由を満喫するのはいいですが、そんなことをしている間に40代は過ぎて50代に突入し、手遅れになるのではないか?と危機感を抱いたわけです。

67歳で死ぬのは早すぎる、残された人生を孤独に生きて孤独死するのは厳しいと、婚活して再婚することを決断したのです。

中村 淳彦 ノンフィクションライター

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なかむら あつひこ / Atsuhiko Nakamura

貧困や介護、AV女優や風俗など、社会問題をフィールドワークに取材・執筆を続けるノンフィクションライター。現実を可視化するために、貧困、虐待、精神疾患、借金、自傷、人身売買など、さまざまな過酷な話に、ひたすら耳を傾け続けている。著書に『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)、『私、毒親に育てられました』(宝島社)、『同人AV女優』(祥伝社)、『パパ活女子』(幻冬舎)など多数。Xアカウント「@atu_nakamura」

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