中国自動車「広汽集団」"快走"する独自ブランドEV トヨタ、ホンダとの合弁会社の低迷ぶりと明暗

✎ 1〜 ✎ 100 ✎ 101 ✎ 102 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

広汽アイオンのEVは価格性能比の高さを売り物にしている。最量販車種の小型セダン「アイオン S」は希望小売価格が13万9800元(約287万円)からで、1月から9月までの累計販売台数が18万2000台余りに達した。

10月には車内空間を広げた派生モデル「アイオン S マックス」を投入し、さらなる販売増加を目指している。

広汽集団は広汽アイオンの生産能力増強を急いでいる。写真は2022年10月に稼働した新工場の生産ライン(広汽集団のウェブサイトより)

それだけではない。広汽集団の説明によれば、(EVの製造コストの3〜4割を占めるとされる)車載電池の原材料価格が下落した恩恵を受け、広汽アイオンの営業損益は6月から黒字に転換。粗利率が月ごとに改善しているという。

三菱自の旧工場を継承

広汽集団は、広汽アイオンの販売目標について2023年に50万台、2025年に100万台という高い数値を掲げている。これを実現するため、同社は生産能力の増強投資に余念がない。

本記事は「財新」の提供記事です

10月24日には、日本の三菱自動車の中国市場撤退に伴い、同社との合弁会社である広汽三菱を完全子会社化すると発表。広汽三菱が湖南省長沙市に持つ工場を広汽アイオンが引き継ぎ、既存工場と合わせた生産能力を年間60万台に引き上げるとしている。

(財新記者:戚展寧)
※原文の配信は10月27日

財新編集部

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事