広汽アイオンのEVは価格性能比の高さを売り物にしている。最量販車種の小型セダン「アイオン S」は希望小売価格が13万9800元(約287万円)からで、1月から9月までの累計販売台数が18万2000台余りに達した。
10月には車内空間を広げた派生モデル「アイオン S マックス」を投入し、さらなる販売増加を目指している。

それだけではない。広汽集団の説明によれば、(EVの製造コストの3〜4割を占めるとされる)車載電池の原材料価格が下落した恩恵を受け、広汽アイオンの営業損益は6月から黒字に転換。粗利率が月ごとに改善しているという。
三菱自の旧工場を継承
広汽集団は、広汽アイオンの販売目標について2023年に50万台、2025年に100万台という高い数値を掲げている。これを実現するため、同社は生産能力の増強投資に余念がない。

10月24日には、日本の三菱自動車の中国市場撤退に伴い、同社との合弁会社である広汽三菱を完全子会社化すると発表。広汽三菱が湖南省長沙市に持つ工場を広汽アイオンが引き継ぎ、既存工場と合わせた生産能力を年間60万台に引き上げるとしている。
(財新記者:戚展寧)
※原文の配信は10月27日
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