歴史で学ぶ「百年戦争」国家間の戦争ではない意外 過去に起きた出来事と現在はつながりがある

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この考え方に基づいて考えるのであれば、やはり近代の戦争と昔の戦争とでは、大きな違いがあります。

百年戦争の時代の戦争が領主たち同士の争いであったのに対して、近代の戦争は一部の人たちのものではなく、その国に生きる国民全員の戦争になっています。国のメンツや、プライドなどをかけて戦うことが増えて、その際たる例として世界大戦では総力戦が行われるようになったということになります。

過去と現在の出来事はつながっている

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このように、国民国家間で行われている戦争を理解するうえで、そもそも「国民国家」というものを理解することはとても重要な考え方だといえます。

僕は学生時代、歴史の授業のたびに「過去に起こった出来事なんて知っても意味がない」と考えていましたが、こうして考えてみると、過去に起こった出来事と現在の出来事には大きなつながりがあり、今の出来事を知ろうとするうえでとても参考になる部分が多いのです。

今、世界情勢が不安定になりつつあるこの状況の中でこそ、過去の出来事を学ぶ意味は大きいと言えるのではないでしょうか。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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