ゴルフで「記憶力UP・健康寿命が延びる」は本当か 5000件超の論文検証などでわかった健康効果

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なぜこの週にしたのか。

JGAの山中博史専務理事(写真:筆者撮影)

その理由ついて山中氏は、「9月は厚生労働省が『健康増進普及月間』と定め、生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙など、個人の生活習慣の改善の重要性について、国民1人ひとりが理解を深め、健康づくりの実践を促進する期間」とした。

そのうえで、「これに合わせ、9月開催の日本シニアオープンの週をゴルフ健康週間とした。シニア選手も元気にプレーしているので、なにかできればよいのではと考えた」と話す。

健康維持のためのゴルフイベント

9月14~17日は能登カントリークラブで「ゴルフで健康寿命をのばそう!プロジェクトin NOTO CC」が開催。16日には「JGA WAG(ウィズ・エイジングゴルフ)スクール1Dayプログラム」が開かれた。

JGA WAGスクール1DAYプログラム(能登カントリークラブ)(写真:JGA提供)

このプログラムは、ゴルフを経験したことのない人でも参加できる健康維持増進のためのゴルフスクールで、頭と体を使って、ゴルフの知識の学習やストレッチ、コースプレーなどを体験する。

これによって、ゴルフは生活習慣病の予防や、精神的な健康も増進させるスポーツであることを体感できるという。ちなみに、このプログラムは、ゴルフ健康週間に合わせて全国24カ所のゴルフ場、1カ所の練習場でも開催されたそうだ。

参加者の女性(50代) は「子育てがひと段落し、30年ぶりにゴルフを再開しようと思い応募した。まわりにゴルフをする人がいないので、仲間づくりにも期待して来た。内容も楽しく気軽にできるので、再開するにはちょうど良い内容だった」と話す。「楽しかった」「ゴルフに触れて健康に良いことを再認識した」などの声も出ていた。

さらに大会期間中には、御朱印ならぬ「ごる印めぐり」と題したスタンプラリーを実施した。シニアオープンの観戦をしながらコース内をめぐり、18カ所の歴代優勝者のスタンプなどを集めれば、商品がもらえる。

「ごる印」スタンプラリーで商品をゲットした参加者(写真:JGA提供)
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