ウィル・スミス「平手打ち」の裏に隠されていた闇 妻ピンケット・スミスの不倫問題も影響していた

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ピンケット・スミスによると、脱毛症のせいで短くしている髪型を『G.I. ジェーン』になぞらえたロックに顔をしかめたのは、ジョークがくだらなかったことと、「やっぱりこいつはやらずにいられないのか」とあきれたからだった。

だが、彼女が座っていた位置からはっきり見えなかったため、スミスが本当にロックを殴ったのだとは知らず、広報担当者から「ロックは被害届を出さない」と言われると、「どういうこと?」と驚いたのだという。その事実は、彼女を不快にさせた。「黒人男性ふたりが白人の舞台であんな形で喧嘩するなんて。そして黒人の男がまたもや黒人の女性を白人の舞台で侮辱するなんて」と、ピンケット・スミスは書いている。

さらに彼女は、その時点でスミスと7年も別居していたというのだ。「なぜウィルが(ロックのジョークに)あんなに怒ったのか、よくわかりませんでした。私たちはもう長く別々に暮らしていて、私はあそこ(授賞式)に、妻としてではなく、家族としていたのです」と回顧録に書くピンケット・スミスは、「New York Times」のインタビューでも、そのときあらためて「今、私は彼の妻なのだと思いました。その贈り物を彼にあげないと。一緒にここを乗り越えていかないといけないと」と思ったのだと語った。

ピンケット・スミスはロックに誘われていた?

彼女はまた、スミスとロックは彼女自身がふたりを知らなかった1980年代から微妙な関係にあったこと、スミスと離婚の危機にあるというゴシップが出た時、ロックからデートに誘われて断ったことも明かしている。あの事件に至るまでにはこうした伏線があったのである。

もうひとつ、彼女の“不倫”の問題も大きい。ピンケット・スミスは、数年前、結婚関係を“お休み”していた時期に20歳以上下のオーガスト・アルシーナと交際していたことを明かしている。

アルシーナはスミス夫妻の長男ジェイデン・スミスの友人。ピンケット・スミスは、母、娘ウィローと一緒に主宰するトーク番組「Red Table Talk」でこの話題を取り上げただけでなく、不倫された当事者であるスミスもその場に呼んだ。今年前半にNetflixでライブ配信されたコメディショー「クリス・ロックの勝手に激オコ」でも、ロックはこのことをさんざん揶揄したが、この状況を奇妙だととらえた人は少なくなかった。ピンケット・スミスも、それを自覚している。

「あれが誤解を呼んでしまったのだと私は信じます。かわいそうなウィルは不倫をした妻に呼ばれて『Red Table Talk』に出演させられるハメになった、とみんな思ったのでしょう。彼女のパワーを見なさいよ、顔をしかめただけで舞台に上がらせて誰かを平手打ちすることができるんだ、と思われてしまったのかもしれません」と、ピンケット・スミスは回顧録のプロモーションのために出演した全米放送のテレビ番組で語った。

「New York Times」に対しても、彼女は「表情だけでウィル・スミスを狂気に陥れるようなパワーが私にあると世間が思うなんて、ちょっと笑ってしまいます。そんなふうに彼をコントロールできるなら、この30年の私の人生は全然違っていましたよ」と述べている。

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