僕も、とくにアマチュア時代は時間の制約がないため、日々「ああだこうだ」とやっていました。
夜中に「できた!」と思ってグースカ寝たあと、翌日にもう一度聴き直して、「あれ? ここはもうちょっとこうしようかな」「ああ、サビのところは別バージョンの歌詞もあるなぁ〜」なんて、迷ってばかり。
ちょこちょこ直しているうちに訳がわからなくなり、何が正解かわからないまま数日が経ってしまうんです。
また、「7割は完成している気がするけど、なんか違うな〜」と宙ぶらりんのまま次の曲を触り出すことも。結果、そのままお蔵入り……。とにかく迷ってばかりでした。
「正解のない世界」で何を目指すか
集中してやった結果、満足のいく仕事ができなかったということもよくあります。
作曲や作詞もそうですが、仕事というのは算数のように、「1+1=2」という絶対解がなく、「解ければ終了」というわけにはいきません。
むしろ、「正解のない世界」といっても過言ではないでしょう。
そうなると、どこまでやっていいのか、プロとして何を目指せばいいのかわからなくなります。逐一適切なアドバイスをくれる人が近くにいればいいけれど、たいていそういうわけにもいきません。
だから皆、迷いつづけてしまうわけです。
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