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井ノ原氏に拍手も、ジャニーズを救った暴走質問 藤島氏不在のマイナスを薄めた大荒れ会見

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  • 増沢 隆太 東北大学特任教授/危機管理コミュニケーション専門家
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いわゆる正統派マスコミの代表である新聞社の人間が、ルール違反や意図不明、自己主張を繰り返す姿勢に、一般視聴者からも多くの批判が寄せられた。逆にどちらかといえば普段は日陰扱いの媒体社の質問のほうが、よほどまともだったという感想も見受けられた。

この「大荒れ」ぶりに困惑する司会者、ルール違反の質問に対しても答えるジャニーズ側という図式が、流れを変えたと私は見ている。この騒ぎは藤島氏不在という大きな失点をかき消し、同時にジャニーズ側に同情や共感すら呼んでしまったといえるだろう。ジャニーズ事務所を攻撃的に問い詰めた一部の記者は、皮肉にもジャニーズ事務所を助けた救世主になったのではないだろうか。

会見の成否の判断

大荒れの中、質問した記者の態度をいさめる井ノ原氏の発言には拍手まで起きた。結果として、この日の会見によって、少なからずジャニーズ事務所は事業継続の可能性を、ぎりぎりで保てたといえるのではないか。会見の結果さらに大批判を呼んだビッグモーターの二の舞にはならなかったといえるだろう。

井ノ原快彦氏が質問した記者の態度をいさめる場面もあった(撮影:尾形文繁)

もちろんこの先の成功が約束されているわけではない。これまでのスポンサー各社はコンプライアンスを理由に広告起用から撤退した。単なる声明や改善の意気込みだけでは意味がない。確実な実行の証拠が求められている。それがなければ、スポンサー復帰は考えられない。

10月2日の会見は、ジャニーズ事務所が最後の防衛線は守ったと思うが、まだ前途は多難である。

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