ChatGPTなど「生成AI」は企業をどう変えるのか 人材、EC、メディア…各業界が激変する可能性

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生成AIを活用することで、各業界に起きる変化とは(写真:Supatman/PIXTA)
昨今話題となっている生成AI。われわれの生活や仕事を大きく変える可能性を持っているとされていますが、実際に仕事に活かし始めている人はまだまだ少ないのでは。生成AIを活用するためには、どんな考え方や取り組みが必要なのでしょうか?
日本最大のAI専門メディア「AINOW」の編集長・小澤健祐さんの著書『生成AI導入の教科書』より一部抜粋・再構成してお届けします。

生成AIはどうビジネスモデルを変えるか

生成AIがもたらすビジネスモデルの変革をとらえるうえで最も重要なのは、「情報=データ」の視点で考えることです。今までのAI発展も、これからの生成AIの発展も、データ視点抜きで語ることはできません。

わかりやすくするため、世の中の情報を一次情報、二次情報、三次情報と区切って考えてみましょう。

一次情報は、その情報源から直接取得した情報。これは元のデータや原材料であり、最初の出来事、研究、調査などを指します。二次情報は、一次情報をもとに作られた情報です。これは解釈や分析を加えて、一次情報を集約、整理、または再解釈した情報を指します。三次情報は、二次情報をさらに分析、解釈、評価した情報です。

生成AIの登場によって、二次情報の重要性が大きく変化すると私は考えています。大規模言語モデルは膨大な一次情報を直接まとめたり、解釈したり、分析できるような能力を持っており、私たち人間が闇雲に一次情報を集め、処理する必要性は低下しています。そのため、人間が一次情報をまとめたり分析したりして、新たに二次情報を作るニーズは減っていくことが予想されます。

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