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ドイツ人がスポーツで心底「幸せ」を感じられる訳 ドイツと日本、スポーツの考え方はこうも違う

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  • 高松 平藏 ドイツ在住ジャーナリスト
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就学中の子どもや若者のトレーナーを引き受けている人の中には、使命感のようなものを持っている人がいる。社会からチームスピリットが失われつつあることへの危機感や、子どもたちが安心して成長できる場を提供したいというものである。こうした活動は時に負担になることもあるが、あくまでも自主的なものであり、実践できることに充実感を覚えている人も多いようだ。

試合の時には、競技によっては会場の設営作業もある。試合会場でコーヒーやケーキを販売することもある。これはメンバーのみならず、その家族も気軽に手伝う。ボランティアには「志願」という意味合いがあるが、そこには人間関係などに気を遣って「やっぱり手伝っておいた方がいいかしら?」という空気を読むようなものは基本的にない。本当に「自由意思」の活動という意味合いが大きい。

なぜボランティア?それは楽しいから

ところで、ボランティア一般に関するある調査を見ると、その動機はさまざまなものがあるが、トップに上がるのは「楽しいから」という実にわかりやすい結果が出ている。スポーツクラブは「楽しい自主的な活動=ボランティア」を気軽にできる側面があり、多くの人を惹きつけているのだ。

ドイツの自治体や国全体から見ると、スポーツクラブはもはやなくてはならないものになっている。なぜなら人々の健康や運動機会のみならず、社会的な課題に対する貢献度も高いからだ。試合を通した競争そのものを目的にしたり、市場経済的な商機として考える以上に、スポーツが人々の幸福のための手段として捉えられているのがわかる。

コロナ禍の時、日本では試合再開を優先する傾向が強かったと聞くが、ドイツはクラブの普段のトレーニング再開が優先された。2021年にはドイツのユネスコ委員会はそんな「スポーツクラブ文化」を無形文化遺産に登録している。

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