「本音が言えない」と悩む人に勧めたい逆転の発想 その事を言う必要があるかどうか、を考える

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このように言いたいことがあるのに我慢したり、本音を抑えてその代わりに思ってもいないことを言うことは、想像以上に大きなストレスがかかります。

あなたが言いたい本音は、何でしょうか?

自分の考えや意見ですか? それとも自分の気持ちでしょうか?

現実面で何かをお願いしたり、断ったりできないことに悩んでいますか?

まずは自分自身の本音について考えてみましょう。どんな本音が言えないと悩んでいるのかを知ることは、本音を言えるようになるための第一歩です。

言わないことを「選んでいる」

でも、実は本当に本音が言えないという人は、ほんの一握り。本音が言えないと悩んでいる人の大半は、本音を言わないことを選択していることが多いのです。

たとえば、「本音を言ったら嫌われてしまうのではないか」「本音を言ったら相手が離れていくのではないか」という不安や恐怖、「本音を言うと自分に不利に働くのでは?」など状況をみて判断した結果、本音を言わないことを選んでいることもあります。

だからこそ、本音を言えるようにがんばる前に1つ、考えてみてほしいことがあります。

それは、本音をどうしても言いたいのかということです。

もしかすると「本音を言えたほうがいい」という世の中の風潮に、何かしらの影響を受けてしまっていないでしょうか? あなた自身はそうまでして本音を言いたいわけではないのに、「我慢せず本音を言うべきだ」という世の中のプレッシャーに押しつぶされていないでしょうか?

なぜこのようなことをお伝えしたかと言うと、本音を言えなくてもとくに大きな問題はないからなのです。本音を言えるのが良くて、本音を言えないのが悪いということはありません。

「幸せ」についていえば、本音を言えなくても幸せになれるし、本音を言ったからといって幸せになるとは限りません。大切なのは、あなたが本音を言いたいのかどうかです。

本音を言うメリットとデメリットを考えてみたときに、「別に本音は言えなくてもいい」「そうまでして言えなくてもいいかも」と感じるなら、それはそれでいいのです。

この場合は「本音を言えない」ではなく、「本音を言わないことを選んだ」と考えることをおすすめします。本音を言わないという現実は同じなのですが、「できない」と捉えるのと「しない」と捉えるのとでは精神的な負担が全然違うからです。

「しない」と思うだけで、本音を言わないことのストレスはかなり軽減されます。「できないのではなく、しないのだ」と自分で納得することができるので、できない自分を責めることも減ります。

「やっぱり本音が言いたい。でも言えない……」と思うときには、次のように自問自答してみてくださいね。「その人は、私が本音を我慢しなければいけないほど大切な相手だろうか?」「自分ばかり我慢していないだろうか?」と。

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