今が狙い目!旬の「ブドウの食べ方」超簡単なコツ 今年安い「シャインマスカット」だけじゃない選択肢

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また、食べる側から見たときのブドウの利点は、1粒が他の果物に比べて小さいこと。鮮度を気にして一気に食べ切るという、無理をしなくて済む。ブドウは簡単に味が落ちることもないし、また食べたくなったら、そのときの気分に合わせて食べたい量だけ食べればいい。密閉チャック付きの袋菓子と同じ気分で楽しめる

ブドウもそうだが、最近の果物は甘く改良されている。消費者にとってこれはうれしいことだが、甘くなったがために、食べ飽きやすくなるというデメリットがある。そのため、最後のほうは無理して食べ切るような気持ちになったりすることが増えているのだ。

山梨県のブドウの匠たちに、もっとも食べ飽きない品種について尋ねてみたことがある。驚いたのは、全員が全員同じ品種の名前を挙げたことだ。

その品種の名は「甲州」。鎌倉時代には存在が確認されており、日本でのみ栽培されていた古い品種だ。ワイン好きの人にはおなじみだろう。

プロたちが飽きないと口をそろえる「甲州」(写真:久保田園で撮影)

「甲州」は、もともと糖度がそれほど高くならない品種。甘すぎると感じない糖度なうえに、甘みと酸味のバランスが抜群なのだ。そのため食べ飽きない。「甲州」好きは、果肉を種ごとのみ込むようにして、一人でいちどに1房2房平気で食べ切ってしまう。

頻繁にスーパーで見かける品種とは言えないが、もし見かけたら買ってみるといいかもしれない。

おすすめは「2品種」同時買い

ここまで読んでブドウにがぜん興味がわいてきた人へ、ここからはおすすめの「食べ方」を紹介したい。

それは、ブドウを買う場合には、一度に2房、異なる品種を買ってみることだ。「シャインマスカット」と「巨峰」、「シャインマスカット」と「ピオーネ」といった形でだ。

ブドウが他の果物よりも面白いところは、品種の違いによって味がかなり異なること。簡単に味変できるこの特徴を楽しまなければもったいない。

ちなみに筆者イチオシの組み合わせは、「シャインマスカット」と「クインニーナ」

一度に2房とか3房とはとても買う気にはなれないという人、もしくは高額だと思う人は、ふるさと納税を活用する手もある。ブドウ3品種セットなどが出ているので、それを選ぶのも面白いかもしれない。

次ページ種類が豊富で、自分好みの品種に必ず出会える
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